2007年 09月 30日
エチオピア旅行・11 ~ゴンダール |
(前回からのつづき)
ひどく印象的だった地ラリベラを発って、また空路にて、今回のエチオピアめぐりの最後の観光地ゴンダールへと移動。
ゴンダールは中世・17世紀にエチオピアの首都だった土地で、市内に欧州風の城跡がたくさん残されている。また天井画で有名なデブレ・ベルハン・セラシエ教会があります。我らが一行は、1月3日に城跡を見学、翌日4日の朝にセラシエ教会を見て、そののち空路でアジスアベバへ帰還するという旅程を取りました。個人的には、ゴンダールはそうした歴史的建造物・美術よりも、そこで起きた事件(?)のほうがずっと印象的だったかな。
宿泊したのはFogera Hotel。空港への迎えはなく、自分たちで空港でタクシーを捉まえてホテルへ行かなくちゃならない。空港に到着すると、高めの料金をふっかけてくるタクシードライバーたちに囲まれました。でもそこはさすがMご夫妻、粘って交渉し、格安の値段でFogeraまで行ってくれるというタクシードライバーを見つけてくれました。このドライバーのおじちゃんとの出会いは運命的だったのでしょう。その後、いろんなことが起きましたから。
このおじちゃんのタクシー、いったい何年前のものかわからない、クラシックカーと呼べそうなTOYOTA。私たちを乗せて、荷物も全部乗っけて、ほんとに動けるのか?という感じでしたが、最初のうちは意外に快調にゴンダール市内へ向かいました。

信じられないボロ車に乗って、空港からゴンダール市内へ。
で、もうすぐ目的地Fogera、というところでおじちゃんのタクシーにピンチが。ホテルは少し小高いところにあって、坂を登らなきゃならない。ところがやっぱり、この車では登れない。登りかけたら直後、後ろに下がり始めたりなんかして。結局は私たちは降りて、坂の上まではタクシーを軽くして登り、そんなでなんとかホテルに到着しました。

案の定、立ち往生。
Fogera Hotelのコテージ形式の部屋はあまり快適とは言いがたかったですが、敷地内いっぱいに咲く花がとても美しく、またコテージの前から見える風景がこれまたすばらしかった。ここでMご夫妻たちと景色を眺めつつ、花に囲まれてマキアートを飲んだ時間は、いま思い返すと、旅行中いちばん贅沢な時間ではなかったかと思います。

Fogera Hotel
ホテルから城跡まで歩くと、外国人を珍しがる子供たちにどっと取り囲まれて、ちょっと疲れました。でも皆、日本がこの国で行っている援助や、国中にあふれる日本製品を通して、日本国のことは良く思ってくれているようで、日本人であることを誇らしく思えました。
ゴンダールの最初の皇帝・ファシラダスの城を始め、代々の皇帝の城が市内の一角に群を為していて、壮観でした。とてもしっかり訓練を受けた様子の聡明なガイドさんがついてくれて、流暢な英語で各城の説明をしてくれました。

ゴンダールの城跡
城跡を一通り見終わって帰ろうとすると、城の前の緩やかな坂道が登れなくてトラブっているタクシーが一台…。なんと、あのおじちゃんのタクシーでした。客は一人しか乗ってなかったのに、あの坂で苦労していて、今後やっていけるのかなあ。そんな状況でも、とても陽気なおじちゃんは、私たちに気づいて満面の笑みで手を振ってくれました。
Mご夫妻によると、ゴンダールで一番良いとされるホテルはGoha Hotelで、本当はこちらに宿泊したかったんだけれど予約がいっぱいで取れなかったということでした。Gohaには立派なレストランがあるそうなので、夕食をそこで食べようということになり、徒歩で行こうとしたけどなかなか遠い。そこで、二台の馬車を雇って、丘のてっぺんにあるGohaまで疾走! これはかなり爽快でした。


一頭立て馬車が市民の交通手段のようです
ずいぶん急な坂を登りきって、ぶじにGoha Hotelに到着。すると、そのホテルの前にとまっていたタクシーのドライバーに見覚えが! あの陽気なおじちゃんです。このタクシーは、こんな丘の上まで登れたのか、と単純に感動してしまいました。おじちゃんとの三度目の出会いでなんだか幸せな気持ちになって、Gohaで楽しい夕食を食べました。このホテルはちょっとした高級ホテルで、部屋の中は見られませんでしたが、おしゃれな別棟のお土産屋があったり、丘の上から市街を眺望する展望台があったり。レストランも給仕がしっかりついて、優雅な感じ。世界各地からのツアー客がこのホテルをよく利用するようで、団体客が多かった気がします。
翌朝、少し郊外にあるデブレ・ベルハン・セラシエ教会まで歩きました。郊外に出ると子供たちに囲まれることもなく、のんびりと街の様子が見られて、快晴の下での素敵な散歩でした。集落の人々の表情はみなおだやかで陽気で、そして神職者に対してすばらしく敬虔な態度を取る。世界最貧国の一つに住む人たちは、そんなふうに、美しい人が多かったです。

デブレ・ベルハン・セラシエ教会の天井画

昼食はFogera Hotel向かいのレストランで、またインジェラ。なかなか美味でした。
空港までのタクシーはあのおじちゃんのよりずっと新しい、普通のタクシーを雇って、難なく空港に到着。ところが、エチオピア航空の便が遅れに遅れている。エチオピア航空はいつも遅れる、と悪評は聞いていたけれど、この日は3時間以上待ったかな。でも、待っている間に、里子の地元を訪ねるオーストラリアの女性1や、日本語が話せるアメリカ人の医師(アジスアベバで開業)とちょっと話せて、また世界が開けた感じがしました。
あと、日本からのツアー客も居て、スケジュールがひどく遅れたので、アジスアベバに到着してから添乗員さんが走りまわっていてたいへんな様子でした。実はこの日本人団体とはラリベラでもすれ違ったので、まったく同じ日程で同じコースを周っていたのですね。添乗員さんは大学生に見えるくらい若い女性でしたが、大きな声できびきびとツアー客たちを誘導していて、その立派な仕事ぶりに感心しました。
(次回へつづく)
脚注
1) アンジェリーナ・ジョリーみたいですね。
ひどく印象的だった地ラリベラを発って、また空路にて、今回のエチオピアめぐりの最後の観光地ゴンダールへと移動。
ゴンダールは中世・17世紀にエチオピアの首都だった土地で、市内に欧州風の城跡がたくさん残されている。また天井画で有名なデブレ・ベルハン・セラシエ教会があります。我らが一行は、1月3日に城跡を見学、翌日4日の朝にセラシエ教会を見て、そののち空路でアジスアベバへ帰還するという旅程を取りました。個人的には、ゴンダールはそうした歴史的建造物・美術よりも、そこで起きた事件(?)のほうがずっと印象的だったかな。
宿泊したのはFogera Hotel。空港への迎えはなく、自分たちで空港でタクシーを捉まえてホテルへ行かなくちゃならない。空港に到着すると、高めの料金をふっかけてくるタクシードライバーたちに囲まれました。でもそこはさすがMご夫妻、粘って交渉し、格安の値段でFogeraまで行ってくれるというタクシードライバーを見つけてくれました。このドライバーのおじちゃんとの出会いは運命的だったのでしょう。その後、いろんなことが起きましたから。
このおじちゃんのタクシー、いったい何年前のものかわからない、クラシックカーと呼べそうなTOYOTA。私たちを乗せて、荷物も全部乗っけて、ほんとに動けるのか?という感じでしたが、最初のうちは意外に快調にゴンダール市内へ向かいました。

信じられないボロ車に乗って、空港からゴンダール市内へ。
で、もうすぐ目的地Fogera、というところでおじちゃんのタクシーにピンチが。ホテルは少し小高いところにあって、坂を登らなきゃならない。ところがやっぱり、この車では登れない。登りかけたら直後、後ろに下がり始めたりなんかして。結局は私たちは降りて、坂の上まではタクシーを軽くして登り、そんなでなんとかホテルに到着しました。

案の定、立ち往生。
Fogera Hotelのコテージ形式の部屋はあまり快適とは言いがたかったですが、敷地内いっぱいに咲く花がとても美しく、またコテージの前から見える風景がこれまたすばらしかった。ここでMご夫妻たちと景色を眺めつつ、花に囲まれてマキアートを飲んだ時間は、いま思い返すと、旅行中いちばん贅沢な時間ではなかったかと思います。

Fogera Hotel
ホテルから城跡まで歩くと、外国人を珍しがる子供たちにどっと取り囲まれて、ちょっと疲れました。でも皆、日本がこの国で行っている援助や、国中にあふれる日本製品を通して、日本国のことは良く思ってくれているようで、日本人であることを誇らしく思えました。
ゴンダールの最初の皇帝・ファシラダスの城を始め、代々の皇帝の城が市内の一角に群を為していて、壮観でした。とてもしっかり訓練を受けた様子の聡明なガイドさんがついてくれて、流暢な英語で各城の説明をしてくれました。

ゴンダールの城跡
城跡を一通り見終わって帰ろうとすると、城の前の緩やかな坂道が登れなくてトラブっているタクシーが一台…。なんと、あのおじちゃんのタクシーでした。客は一人しか乗ってなかったのに、あの坂で苦労していて、今後やっていけるのかなあ。そんな状況でも、とても陽気なおじちゃんは、私たちに気づいて満面の笑みで手を振ってくれました。
Mご夫妻によると、ゴンダールで一番良いとされるホテルはGoha Hotelで、本当はこちらに宿泊したかったんだけれど予約がいっぱいで取れなかったということでした。Gohaには立派なレストランがあるそうなので、夕食をそこで食べようということになり、徒歩で行こうとしたけどなかなか遠い。そこで、二台の馬車を雇って、丘のてっぺんにあるGohaまで疾走! これはかなり爽快でした。


一頭立て馬車が市民の交通手段のようです
ずいぶん急な坂を登りきって、ぶじにGoha Hotelに到着。すると、そのホテルの前にとまっていたタクシーのドライバーに見覚えが! あの陽気なおじちゃんです。このタクシーは、こんな丘の上まで登れたのか、と単純に感動してしまいました。おじちゃんとの三度目の出会いでなんだか幸せな気持ちになって、Gohaで楽しい夕食を食べました。このホテルはちょっとした高級ホテルで、部屋の中は見られませんでしたが、おしゃれな別棟のお土産屋があったり、丘の上から市街を眺望する展望台があったり。レストランも給仕がしっかりついて、優雅な感じ。世界各地からのツアー客がこのホテルをよく利用するようで、団体客が多かった気がします。
翌朝、少し郊外にあるデブレ・ベルハン・セラシエ教会まで歩きました。郊外に出ると子供たちに囲まれることもなく、のんびりと街の様子が見られて、快晴の下での素敵な散歩でした。集落の人々の表情はみなおだやかで陽気で、そして神職者に対してすばらしく敬虔な態度を取る。世界最貧国の一つに住む人たちは、そんなふうに、美しい人が多かったです。

デブレ・ベルハン・セラシエ教会の天井画

昼食はFogera Hotel向かいのレストランで、またインジェラ。なかなか美味でした。
空港までのタクシーはあのおじちゃんのよりずっと新しい、普通のタクシーを雇って、難なく空港に到着。ところが、エチオピア航空の便が遅れに遅れている。エチオピア航空はいつも遅れる、と悪評は聞いていたけれど、この日は3時間以上待ったかな。でも、待っている間に、里子の地元を訪ねるオーストラリアの女性1や、日本語が話せるアメリカ人の医師(アジスアベバで開業)とちょっと話せて、また世界が開けた感じがしました。
あと、日本からのツアー客も居て、スケジュールがひどく遅れたので、アジスアベバに到着してから添乗員さんが走りまわっていてたいへんな様子でした。実はこの日本人団体とはラリベラでもすれ違ったので、まったく同じ日程で同じコースを周っていたのですね。添乗員さんは大学生に見えるくらい若い女性でしたが、大きな声できびきびとツアー客たちを誘導していて、その立派な仕事ぶりに感心しました。
(次回へつづく)
脚注
1) アンジェリーナ・ジョリーみたいですね。
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by hiraku_auster | 2007-09-30 18:36 | モノローグ
